【ネタバレ】BabySteps ベイビーステップ 418 感想【注意】

#418 底力

 

リターンエースを決められた栄一郎「(気力充分で打って入ったファーストサーブが一撃で…そんなことって…)」

ニヤリと笑う吉道「(先行を活かしてヤマを張ったら大当たり!)」

首を横に振る栄一郎「(いや!そんなワケない…こんなに早く俺のサーブの配球が読まれたとは思えない…多分ヤマ勘だ、落ち着いて整理するんだ

ここまで3ゲーム…やっぱり実力は総合的に吉道さんの方が上…でもポイントが取れないわけじゃない…

ただあの顔の吉道さんにはほとんど対応できてない 一時的だけどいきなりレベルアップしてしまうんだ…

日本代表の使命感からくる気合なのか…集中して一気にパフォーマンスを上げてくる感じ

一時的ではあれ、そのクオリティは確実に世界ツアーのレベル…集中した時の圧倒的なパフォーマンスの高さ…それこそが吉道さんの強さなんだ)」

 

吉道「よーし!ここ1本決める!」

サーブ位置につく栄一郎「(…でもあの集中力はあまり持続力はないのかもしれない…だったら俺のサーブゲームだし、優位を渡さなきゃチャンスはあるはず

…となれば、あの気合に勝つ為にまず何より大事なのはサーブ…出だしから一気に集中力を高めて…

サーブでポイントをするぐらいのつもりで…配球だけじゃなく…球威を上げてコースも厳しく!)」

 

しかし栄一郎のセンターへのファーストサーブはフォールト

栄一郎「(狙い過ぎた…もっと集中!)」

その時…ハッとする栄一郎

あの表情をしている吉道…

フー…と一息吐く栄一郎「(もうあの口元…セカンドサーブは打ち込んでくる?

だったら弾むスピンは上から叩かれやすいから弾まないスライスで…コースは吉道さんから遠くへ逃げるセンター)」

 

しかし…ダブルフォールト…

またもすぐさまブレイクバックされ、ゲームカウントは2ー2

ざわつく観客達「またブレイク」「いつまで続くんだ、このブレイク合戦!?」

栄一郎「(クソ…考え過ぎて集中できてない!

 

いや、あの顔を警戒し過ぎたんだ…吉道さんの気合にミスらされた)」

 

観客席の青井と栄一郎の母

母「せっかくリードしてもすぐ取り返されちゃうわね…でもあの子は日本代表相手でもここまでできるんですね…」

青井「…丸尾君はプロ入り後、下部ツアーの最下層…フューチャーズもまだ勝てていませんが

この大会の活躍次第ではそこを抜けて、世界300位台も見えてくると思っています ただ今日の相手は250位以内を8年間も維持している選手です

実はテニス界には、世界250位辺りに巨大な壁があるんです…」

母「巨大な壁…?」

青井「250位ってのは4大大会(グランドスラム)のおおよその予選出場ラインです 世界の頂点を見る資格があるか否かの壁なんです」

 

第5ゲームが始まる

吉道のワイドへのサーブをリターンする栄一郎「(まずはリターンを深く…)」

 

青井「とは言っても正直、178位も300位以下も…パワーや技術にはそれほど大差がないんですよ」

母「そ…そうなんですか…?」

 

激しいラリーが続く

 

青井「大きな違いは明らかに精神力(メンタル)なんです 簡単に言えば、250位以内の選手はここぞというポイントに強い…

大事なところで集中できる “心の技術” とも言えるメンタルを持っているんです」

 

吉道「(攻めきれない…リターンからの展開のパターンがやたら多い

キミは本当に代表に入るかもな…でも俺は逆にソージが入ってきた今、代表引退が近い…)」

栄一郎「(攻撃的にペースを変える!)」

フォアの速いスライスで返す栄一郎

あの顔になる吉道「(だからこそ…日本の為にあと何ができるかを常に考えている)」

栄一郎「(きた…あの口元…この一撃が来る時だけ…)」

下がる栄一郎

観客達「おお!?丸尾がかなり下がったぞ」

吉道「!」

 

栄一郎「(逃げるんじゃなく…下がることで戦術の選択肢を増やす…!)」

吉道「(日本の為に…まずは目の前の一球に集中する!)」

 

バックハンドでクロスに強烈なショットを打つ吉道「はぁっ」

栄一郎「(下がった分、間に合う!このボールの威力を利用して…)」

 

栄一郎のバックハンドのストレートが決まる

0ー15

ほんの一瞬、固まった様子の観客席

ガッツポーズの栄一郎「よし!!(初めてあの一撃を跳ね返した!!日本を支える使命感がない分は戦術で補うつもりで…!)」

観客達「またリターン側が先行したよ!」「全然予想できねえな」

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