【ネタバレ】進撃の巨人 71 感想【注意】

傍観者

ハンジ「知らなかった?訓練兵団教官シャーディスは エルヴィンの一つ前の12代調査兵団団長だよ 私達も会うのは久しぶりだー」

 

エレン「シャーディス教官」

トン

緊張の面持ちで敬礼をするエレン

 

冒頭はリヴァイやハンジも同伴のもと キースのもとを訪れるエレン達のところから

エレン達は再会を果たした後教官室へと通される

キース「どうしたブラウス 座らんのか?」

サシャ「いいえ!私めはこちらで結構です!」

キース「…確かお前はこの教官室に呼び出されてはよく絞られてたな…」

とのキースの言葉にかなり緊張の面持ちのサシャの 横で自分達のほうもやはりやや緊張気味といった様子のアルミンとジャン

キース「…あれからたった数ヶ月 皆 見違えるように変わった」

 

リヴァイ「あんたを最後に見たのは確か 5年前だったか…」

背景にはキースの目の前にリヴァイやエルヴィンハンジがいたあの時の光景

「あんたも….その…変わったな…」

 

シャーディス「調査兵団結成以来団長が生きたまま交代したのは初めてだ 無能な頭を自ら有能な者にすげ替えたのだからな」

「私の残した唯一の功績といえるだろうな」

そして教官殿 ウォールマリア奪還を目前に我々がここに詰め寄る理由を察しておいででしょうか?と話を切り出すハンジ

いまだ少し緊張気味のエレンの瞳を見つめ 心なしか少しだけ目を細めるかのようなキース

キース「エレン…お前は母親とよく似ているな」

少し驚きの反応を見せるエレンやミカサアルミン達

キース「だが…その瞳の奥に宿す牙は 父親そのものだ」

 

表情をかえ立ち上がるエレン

ガタッ

エレン「話してください!!知っていること全て!!」

 

キース「何も知らない 結論から言えばな」

「だが人類の利になり得ない話でよければ聞いてくれ 傍観者に過ぎない 私の思い出話をー」

 

そして私がグリシャと出会ったのは20年前になるかーという入りから キースががシガンシナ区壁門目前にてグリシャと出会ったという回想がはじまる

またその日の壁外調査の帰路は極端に巨人の遭遇率も低かったという

キース「ーおいあんた!!!ここで何をしている!?」

「どうやって壁を越えてきた!?」

 

グリシャ「あ あなた達こそ壁の外でなにを… まさか..」

「戦っているのか?」

 

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しばしの間があき互いに戸惑っているかのような表情の二人

先にキースが見ればわかるだろ?我々は調査兵団だ と口を開くもグリシャの方は兵団自体を知らないといった様子

キース「…!? あんた…知らないのか?」

グリシャ「あ…あぁ…」

なにかぎこちない様子でこたえるグリシャ

 

やがて  話は壁の中で ということで 場面はグリシャが入った牢の前で会話をするハンネスとシャーディスのところへ

ハンネスは酒によった顔で無許可で巨人領域に足を踏み入れた罪ってもんがあったとは…などと驚いている様子

ハンネス「ーだってまさか壁の外をうろつくバカ野郎がお前ら以外にいるわけねぇからよ」

キース「…勤務中に酒をやる馬鹿野郎を牢の中にぶちこむ法はないか?ハンネス?」

ハンネス「そう言ってくれるな 彼も哀れな酒の被害者だ」

「自分の家から出生まで一切合切記憶が吹っ飛んが挙句 気づけば壁の外だってんだから恐ろしいぜまったく 酒ってやつぁあ」

シャーディス「彼は嘘をついてないと?」

「借金まみれの自○志願者が戸籍を偽る算段を思いついたやもしれんぞ」

ハンネス「知るかよ めんどくせぇ~なぁー」

そうして被害者がいるわけでもなしに というハンネスの言葉からそこは上への報告はなし という事で収めてしまう二人

やがてグリシャをつれて外へと出たキースは ここからどこに帰るつもりだ”グリシャ・イェーガー”と話しかける

シャーディス「ーこれからは出生記録にも無い名前を名乗るんだろ?」

が 名前以外にも自分が医者だということは覚えているというグリシャは 出来る仕事があるはずだと病院を紹介してくれという

シャーディス「…ほう」

グリシャ「そして…私に教えてくれないか?」

「この世界のことや… 調査兵団…あなた達の事を..」

 

『不思議な男だった』

『彼は本当になにも知らなかったのだ』

場面は皆が楽しそうに騒ぐ酒場でへと人で訪れているグリシャ達へ

『この壁の歴史や成り立ち 地域の名や貨幣の価値に至るまで 酒の影響かは疑わしいが記憶に何らかの障害があったことは本当らしい』

『そしてしきりに人々の暮らしぶりを気にしていた ありのままを現状を伝えると』

周囲の客達を眺めるグリシャ「そうか… 貧富の差こそあれあれどこの壁の中は平和なんだな…」

「少なくとも 巨人に怯えて生きているわけではない」

「…よかった」

 

キース「”よかった”か… あんたもそう思うのか..」

グリシャ「え?」

キース「この狭い壁の中でメシと酒にありつければそれで満足らしいな アンタ達は..」

「世界がどれだけ広いかなんて考えたことも無いだろ?」

「だから幸せでいられる 私は違うがな」

と 急にその言葉とともにやや力が入った表情をグリシャに向けるキース

少し驚いたようなグリシャは少し間をおいて それがあなた壁の外へ出て行く理由なのかそれが調査兵団なのかと口にする

キース「…それが調査兵団だ..」 とこたえるキース また王政の壁外不干渉の方針に疑問を唱えるものもいる民衆の不満を解消するためにつくられたと言えよう などと説明を続けるがその視線は次第に下を向き段々と弱気になっていくかのように変化していく

「ーもっとも現在となっては人類が忘れていた巨人の恐怖を思い起こさせただけだった さながら私達は…王政の正当性を示すための見せしめ…」

「…ふっ どうだ?」

「ばかみたいか?」

と視線を下げどこか弱気で胸をはれないような表情でいうキース

 

グリシャ「そんなわけないだろ あなた達はこの壁の誰よりも賢く勇気があるー」

まっすぐな目でこたえるグリシャ

そして調査兵団の存在は人間の想像力や魂が自由であることを示す証拠であり人類の誇りそのものであるという

キース「….」

「誇り…?我々が…?」

 

戸惑うかのように表情を大きく変化させるキースにまたもあぁ とまっすぐな目ですぐにこたえるグリシャ

 

とそこへ話に割って入ってくる一人のウェイトレスが

*「ちょっとキースさんまた調査兵団の勧誘かい?」

「お客さんも人の口車に乗せられてちゃだめだよ?」

 

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キース「ち 違うぞカルラ私は…」

そしてグリシャのほうも誤解ですよと口を添える

 

グリシャ「ーそもそも私なんぞに務まるものではないでしょう 調査兵団はもっと特別な…」

「選ばれし者でないと…」

カルラ「あらそーですか」

 

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『特別な存在 選ばれし者』

『そんな事を言われたのは初めてだった』

『確かに私は人とは違った 壁の中に自分の居場所を感じたことなどなかった』

『そう… 壁の中は…』

『私には狭すぎたのだ』

そうしてまた 更に果敢に巨人に挑んでいくようになったかのようなキースの描写とともに またしても大損害か?壁外拠点はいつできる?と  お偉い方に詰められている当時の団長の姿などが描かれていく

*「そろそろ犬じにはやめて真面目に働く気はないのか?」

「その人生を使って借金を返すためにな」 ハハハハ

そのお偉い方の嫌味のような笑いにもなんとか必しに笑顔をつくるかのようにして耐えている当時の団長

キースはその後ろで側近のようにして控えながらも その団長の背中に視線を送っている

キース「(私が団長にさえなれば成果を出せるのだ)」

「(自分がネズミの巣で暮らしていることにすら気づけ無い哀れな小動物よ その微量な脳みそでも理解できるほど偉大な偉業をいずれ突きつけてやる)」

「(誰も私を馬鹿に出来るものは居なくなる みなが私の考えを理解し)」

「(皆が私を認める)」

背景には目の前で笑うお偉い方 そしてカルラの姿が

 

キース「グリシャ!」

「カルラも例の伝染病だ!何とかならないか!?」

場面は既に大勢の者がベッドに並ぶ部屋に 熱におかせれているようにぐったりとするカルラをキースが抱きかかえて運んでくるところへ

奥のベッドに と忙しそうななかキースにかえすグリシャ

が カルラはキースに抱きかかえられたまま近くのグリシャの袖を掴んだかと思うと イェーガー先生..と訴えかける

曰く私の両親の方が危険 なのだという

弱々しくいうカルラ「…どうか…」

元気づけるかのようにこたえるグリシャ「大丈夫!みんな助かるよ!」

 

やがてなんとか状況が落ち着いてきたのか ハンネスが涙目で家内が起き上がりました!!とグリシャの肩をつかんでいるところへ

またずっと手伝いを続けていたのか、側にいるキースも笑顔を見せ グリシャもこれでなんとかなりそうだ!と表情を明るくしている

紙を手渡すグリシャ「キース!対処法ががわかったぞ!この薬を大至急手配してくれ!」

受け取り出口へと走りだすキース「わかった!!」

 

「イェーガー先生!ありがとう御座います!」

 

入り口の寸前 グリシャに抱きつき涙をながすカルラを目撃するキース

 

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やがてまた少し時は過ぎ 戦いで散った団長にかわり新団長になるキースの描写

 

「おめでとうイェーガー先生ー」

そしてグリシャとカルラの結婚式当日へ

 

 

嬉しそうな笑顔みせるグリシャやカルラその他の人々 しかし同じくその中にいるキースには全く笑顔は無い様子

またそのまま宴の席でグリシャに酒をつぎにいったようなハンネスが そういやぁ二人が初めてあったのはいつだ と尋ねる描写

カルラ「初めてって確か…」

グリシャ「キースが私を店に連れて行ったんだ」

「なぁキース?」

 

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と朗らかな表情でグリシャがキースの方を見ると そこには明るくない様子で無言でその場を立ち去っていくキースの後ろ姿が

その背中を少し驚くようななにかをさとるかのような表情でただ見つめるグリシャ

 

やがてまた 壁外拠点を巨人に壊されその進出がうまくいかないような様子が描かれた後  陣内?においてあのエルヴィンが長距離索敵陣形を進言してくる場面も描かれる

樹上に構築しようとしていた拠点が破壊された時のキースは力だ…もっと戦力があれば..!と悔しそうな表情

キース「ー戦わないだと?」

エルヴィン「はい 巨人との戦闘を避ける事で我々の活動範囲を広げます」

「これを長距離索敵陣形と名づけました 是非これを次の壁外調査でー」

が ダメだ とそれを遮るかのように即座に却下するキース

キース「自分が団長になったらやってみろ」

 

民衆「何でこうも同じことを繰り返すんだろうね…」

「シャーディス団長は突撃するしか能がないって話だ そのくせ自分だけは生き延びちまうもんだからタチが悪いよー」

そして場面はキースが傷ついた部下達を率い壁門をくぐり帰還してくる場面へ

周囲に集っている人々の口ぶりではキースの無能さを叩きそれに引き換えまだ誰も分隊員を失わせていないエルヴィンを引き合いにだしさっさと団長代わればいいのになどど話をしている

民衆「ーおい..聞こえるぞ」

その言葉がやはり耳に入るのか兵士達はみなどんよりとして肩を落としながら歩き またキースも同じくただ暗い表情をうかべている

 

「キースさん」

 

との声の方にキースが目をやるとそこには赤ん坊を抱いたカルラの姿が

この子は…と尋ねるとエレン 男の子ですとこたえるカルラ

カルラ「ーやっぱり便りは届いてなかったんですね」

キース「……あぁ」

「忙しくてな… …すまない」

 

カルラ「夫も心配してました」

キース「…..」

「あぁ….」

そのやり取りに 心なしかさらにトーンが下がっていくようにも見えるキース

 

カルラ「…キースさん」

「このまま…しぬまで続けるつもりですか?」

 

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その瞬間 キースの目は怒りをも滲ませるような 威圧するかのようなものに瞬く間に変化してしまう

キース「なぜ凡人は何もせずしぬまで生きていられるかわかるか?」

「まず想像力に乏しいからだ その結果○ぬまで自分の命以上の価値を見出すことに失敗する それ故クソを垂らしただけの人生を恥じることものない」

「偉業とは 並大抵の範疇に収まる者には決して成し遂げられることはないであろう また理解することですら不可能であろうその僅かな切れ端すら」

「手当たり次第男に愛想を振りまき酒を注いで回るしか取り柄のないものなんぞには」

「決して」

 

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『ーそう』

『凡人は何も成し遂げなかった』

背景にはあのエレン達も見守る中で 何の成果もーとの声をあげた時のキースの姿

『特別な人間は いる』

『ただそれが 自分ではなかったというだけのこと』

力なくエルヴィンに団長をやってくれるか と告げるキース それを聞き少し驚いたかのようなエルヴィンの後ろにはリヴァイ ハンジの姿も

『たったこれだけのことに気付くのに大勢の仲間を○してしまった』

『なぜこんなことをしてしまったのかー』

 

そして 自分はこのまま王都へ報告に向かう とエルヴィンに告げ背を向けたあと

次の場面では「ウォールマリアが破られた!!このウォール・ローゼにも巨人が迫っているぞ!!」

との声とともにその混乱のさなかにたつキースが

 

『大きな流れにただ翻弄されるだけの私がなぜ』

『あんな勘違いをしてしまったのかー』

 

「キース!!」

との言葉に振り返ると そこには慌てた表情でこちらへと駆け寄るグリシャの姿が

 

キース「(あぁ…思い出した)」

 

「(お前だったな)」

 

そしてシガンシナ区はとっくに壊滅したとの情報を聞いた二人は 避難所だきっと家族はそこにいる!手分けして探そう!とのグリシャの声により避難所へと駆け込んでいく

避難所内をひっしな形相で見渡すキース「カルラ…どこだ?」

「あの時の無礼を謝りたいんだ… どこに….!」

と そうこうしていると眠っているエレン見つけたグリシャが避難所の外でそれを揺り起こそうとしている背中が目に飛び込み  キースも急いでそちらへと駆け寄っていく

 

エレン「父さん….」

「母さんが… 巨人に… 食われた…」

 

目を見張り 硬直する二人

 

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キースの脳裏にはかつてのあのにこやかに笑うカルラの姿が浮かんだかと思うと 力なくガックリとその場に膝をついてしまう

 

グリシャ「エレン…母さんの…仇を討て」

 

「お前には出来る」

 

その時 なにかその言葉に反応したかのような表情になるキース

そしてグリシャはエレンを連れて森の方へとすぐに歩き出すもキースはそれをどこへ行く?と呼び止める

振り向きもせずにこたえるグリシャ「森だ」

「ついて来ないでくれ」

 

キース「待て… その子に託すつもりか?」

と その言葉でグリシャが歩みを止めたような描写

 

そしてキースも やはり何かをぶつけるかのような表情で お前が討てばいいだろ カルラの仇を と続ける

キース「ーなんせお前は特別だからな 私と違って」

背景にはあの時見た カルラやハンネスをはじめ皆に泣いて感謝されているグリシャの姿

 

「その子も違うんじゃないのか?選ばれし者じゃないかも知れないぞ」

「なぁ?」

「また人に呪いをかけるのか?」

「どうするんだ?お前の期待通りの人間じゃなかったら」

 

グリシャ「この子はあんたとは違う」

「私の子だ」

「どうか頼む… 関わらないでくれ」

 

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そうしてすぐに森へと歩き出すグリシャ 残されたキースは口を半開きにし焦点があってないような目でただ呆然とするかのように立ち尽くしている

 

カッ

やがて暫くたったころかそのグリシャ達が向かった森のほうで光った何かを目撃し 雷..?とあしをむけたところ その先で一人倒れているエレンを発見しあの避難所まで運んでいくキース

また発見した時はエレンの体から僅かにただよう蒸気が

キース「私はお前を寝床に戻した それが私の知る全てだ」

 

一瞬の間ができた後..それだけ…ですか? と口にするエレン

しかしこれ以上は何も知らないらしく またゆっくりとそうこたえる

 

ハンジ「…あなた程の経験豊富な調査兵がこの訓練所に退いた本当の理由がわかりました」

「成果を上げられず○んでいった部下への贖罪…ではなく …他の者に対する負い目や劣等感 自分が特別じゃないとかどうとかいった..そんな」

「幼稚な理由現実から逃げてここにいる」

と 力なく視線を落とすキースへと言葉をかけながら段々と視線に力がこもっていくハンジ

リヴァイ「…よせ ハンジ」

 

ハンジ「この情報が役に立つか立たないかをあんたが決めなくていいんだ あんたの劣等感なんかと比べるなよ」

ガタッ

「個を捨て公に心臓を捧げるとはそういうことだろ?」

そう言いながら突き刺すような視線を向け敬礼をつくりつつ立ち上がるハンジ だったが次の静かなエレンの言葉とともに腰を下ろす

エレン「やめてください ハンジさん」

 

「教官の言う通り…オレは特別でもなんでもなかった ただ…特別な父親の息子だった」

「俺が巨人の力を託された理由はやっぱりただそれだけだったんです それがはっきりわかってよかった…」

 

 

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キース「お前の母さんは… カルラはこう言っていた…」

 

 

カルラ「特別じゃなきゃいけないんですか?絶対に人から認められなければダメですか?」

 

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「私はそうは思ってませんよ 少なくともこの子は…」

 

背景には 既に静かに帰路についていくエレン達 そしてまた静かにあの姿勢制御訓練装置の前にたちそれを見つめるキースの姿が

 

「偉大にならなくてもいい 人より優れていなくたって…」

「だって…見て下さいよ こんなにかわいい」

エレンに頬ずりをし優しい微笑みをうかべるカルラ

 

「だからこの子はもう偉いんです」

「この世界に 生まれてきてくれたんだから」

 

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三年前ー

『あの目だー』

 

『あの子は父親が願ったように 自らの命を燃やし 壁の外で燃え尽きるのだろう』

三年前のあの訓練兵の通過儀礼の日 居並ぶ訓練兵の中にエレンの その目を見つけ 夕暮れにひとりあのベルトに細工を施しているキース

『母親の想いも知らずにー』

背景には微笑みながら赤子のエレンを抱くカルラ

 

『お前の居場所はここではない 本当に自分に従って生きろー』

背景には 何をやってる ー上体を起こせ!!のあの時の場面が

 

 

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そうしてあの壊れたベルトで訓練を成功させるエレンの前に立つキース

 

『そうだったな… 』

『私は…ただの傍観者に過ぎなかったのだ..』

『私には何も変えることができないのだから』

 

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次回、進撃の巨人第72話へ

 

 

 

※以下感想です※

….

前回、遂に何はともあれあの待ちに待った、待ち焦がれたサル巨人の登場で大興奮、となり次もくるか..来てくれるか..とかなり期待ももってしまって待っていた今回でしたが… が なんと猿も そしてライナーもベルトルトもなし となっておりました…

がしかし、正直もしかしてこのまま出ないのか..?と思いながら読み進めた今回 単純に非常に、面白かったです まあ本当に実際まだかまさか..と当初は読み進めたのですが..  なんとキースの口から語られるは若かりし頃の壁外でのグリシャとの出会い、そしてあのハンネスさんや若かりし頃のカルラも登場しながらの見えてくるドラマの数々とあの日あの時の描写に隠された事実事実事実… これは最近では言えば単にケニー回、と同じく私の個人的な好みにあっていた、ということでしょうがうまく伏線に隠されていたエピソード達にもさることながら、その細かく 特に今回主に描写され その端々からは各々が抱くすぐに言葉ではうまく言い表せないような感情も伝わってくるかの様に描写されたグリシャ、そしてキースの表情の数々にかなりやられてしまったなぁ…といったところです ありがとう御座います..

まず 今回注目してしまった場面は..というと、これが幾つもあってあれなのですが.. 特にこれ、と言えば 今回、個人的にこの作品を好きになるきっかけにもなった場面の中でも特に特に大きなもの二つ そして今でも好きな 印象に残った場面のベストス3に入るくらいのシーンである 「なんの成果も!!得られませんでしたああ!!」 と、あのエレンが姿勢制御訓練装置?相手に奮闘する場面 が出てきて見れた事だけではなく、更に掘り下げられていた というのは かなり、大きかったです.. その他にも色々と驚く所注目した所はほんとに多かったですが いや何にせよあの「何の成果も得られませんでした!!」 の人がまた再びこんなもの見せてくれるとは非常に嬉しいです あの何の成果も~私が無能なばかりに~のくだりは なんだこの無慈悲さは.. なんなんだこの漫画は.. と 思わず既に巨人の登場を待たずして、導入としては十二分なほど私の気持ちをがっちりと掴んでくれたところだっただけに、ほんとに..  だがまさか本当に物語登場当初は、なにか所謂あのハートマン軍曹枠 かつただのシュールギャグ要員のために出てきたものか..と、思っていたキースに.. そしてあの時壊れていた(仕込んでいた)ベルトの故障エピソードに、こんなはなしが隠されていたとは..

ということで まずはその今回主役?であり 登場したところからどこか今のエレンと似通ったような卑屈 自虐的?と言ったような雰囲気を出しつつも終始描写されていたキース、ですが.. これも端的にはっきりいって、みっともないというかダサいといいうかみっともないというか.. しかしそのみっともなさが先の ケニーのあの命乞いのシーンと同じく、そして今回はそれ以上に強烈に私を惹きつけてくれたな..と感じます

もっと細かく言えば、キースが その実際に招いた結果は別として 、他人からおだてられて、とまでは言いませんが 自らがその気になってそして自身に備わる力や才能の程度がなんにせよ 目指すものやその動機にしたがって力を尽くしたことは間違いでもなかった とは思いますが、ただそれで自らが望んだ結果が出ない出なかった事を他人のせいにし、また他の価値観で生きる者共感を示してくれないを者を見下し、蔑み、攻撃的になったり、あるいはひとりよがり、意固地になったり そんな建設的な姿勢を損なってしまった様なところがよろしくなかった..というか そして勿論そういったものをグリシャやカルラも見透かした..といった感じですが..  ただ、これについてはある種の言い方で言えば、あの一言が彼が大いなる一歩を踏み出すかけがえの無い瞬間になった、とも言えるし、またある種では男性がキャバクラでお姉さんにおだてられていい気分になって、それとこういった自分の本当に大事とするところは別、どころか その結果・失敗すらもその他人のせいにするのは以ての外、とも言えるようにも思えますが ただとにかく このみっともなさすぎるほどみっともないこの様を 細かく、しかもその胸のウチをありありと描いてくれるような描写は非常に、人間臭さ人間らしさ 人間のおろかしさといったものを感じさせてくれるようで、とてもひかれてしまいました…

しかし それに合わせると それにしてもカルラがキースのかつての想い人でエレンがその息子 だったとは..  その想い人にああいう事を言って、また言われてしまって、そしてそれを省みた?にも関わらずそのすぐ後にまたグリシャに対してのアレで… それを合わせあんなにみっともない失敗をしてしまって そして、その上せめてー?との思いでエレンを兵団に入れまいとああいったことをしようとするも そのエレンにあんな姿を見せつけられてしまった…とあっては..  そりゃもうあんなツラで訓練所に篭っていたくもなるものかなぁ.. と  確かに幼稚な理由、といえばそれはそうではありますが しかし、これもまたハンジの言葉にもありましたが 彼はそれでも、経験の若い者順に というか歴戦の者も新兵もみな等しくバタバタと人員が失われていく調査兵団において、たとえ本当に能がなかろうと短くはない間生き残ってこれたというのは事実、その経験や知識は人類や調査兵団にとって十分有用で貴重なものでしょうし  もうそういったものにとらわれずとももう少しハツラツとそれを皆のために活かすため 役立ててくれてもいいのでは..と思いました..

が、しかし グリシャが壁外の人間云々は確かにそうだったとは思いますが、例えば 今回の普通に考えたら本当に兵団に役に立つ情報かどうかといった半ばただの自分語りのような情報をを自ら提供すべきだったのかどうかを別 とすると、半ば強制かそこが収まりが良かったからかはわかりませんが完全に兵団といった組織から身を引くのではなく、しっかりと後進の育成に身をおいているあたりやはり彼はそこはしっかりやっているのかな..ともいえますし また先程も言ったような事ですが、そもそもあの調査兵団においていかに多数の者たちの命を散らしてきたとはいえ あそこまで自身が生き残れたのはそれでだけでもう「特別な存在」ではないのかと.. まあ 確かに彼が言っていたような偉業や大業、そういったものには届かないといったものかも知れないとしても、事実今それこそハートマン軍曹のように、ではありませんがそうして?いるように 、現場を一番見知ってきた者、現場で多数のしを見てきた者として、それらの知識や経験を活かした 地獄のような現場で少しでも若者がむざむざと命を散らさぬようにとの愛情を持って?行われている 短期間にでもできるかぎり叩き上げなければという激しい訓練のお陰で、今まさに、生き残れている者、そして間接的にその恩恵を受けている人達はそれこそ相当数いるのでは、そして感謝しているものすら多いのではないか…と..  ですからかつてその責をおっていた者として、または今だ軍服を脱がずかつ経験も知識も豊富に備える者として、それなりの責務を果たすことを求められ周囲からそのようにつつかれる事があってもいいとしても、もう少し笑ってもいいのではないかと..  とにかく、今現在の人類と兵団にとっては貴重な戦力ですのでああいったこだわりやや固執するものを捨てられなくとも、もうっちょっとだけでも前向きな気持ちで、元気に頑張ってもらいたいなと思います..

ただ、それに付随してもっと言えば、ヴェルタースオリジナルではないですが「特別な存在」、それが本当にはらおちしてたかは別としてあの生まれて来ただけで特別な存在 というカルラの言葉を聞いていてもグリシャにああ言ってしまい、そしてグリシャのあれを経てもエレンの件でああ感じてしまい、更にはこれは自嘲なのかどうなのか とも思いましたが今回においても「私には狭すぎたのだー」なんて口にしてしまい、そしてこれはまあどうなのか分かりませんが、おまけにはあの、 ちょっと ただでさえ最近の教え子達の前でコニー本人が居ないとはいえあんなエピソードがある様な面子の前で言われたキースの心中はどうなのか..と気になってしまった ハンジの「ーそういうことだろ!?」発言を経ても、尚いまだにああいう顔?をエレン達が帰路についている間に姿勢制御訓練装置?の目の前でうかべている…というのが…

つまりは まあこれも当然といえば当然、よくあると言えばそうですが、仮に、追い求めていたものを追いかけるのを辞めたとしても、そのこだわりを中々捨てることはできない、というか何度手痛い失敗、経験をしても尚、懲りない、変われない、とも言えるようなその様にこれまた非常に面白いなぁ..と感じました..  そしてここもその他の部分とまた同じく、ケニーのあの言葉を彷彿させられたり、また特に 追い求めるのを辞めない人 といったような部分で殊更、特に一般に男性の一定数以上は何か共感しやすい部分じゃないかな..と感じたところです..

ただ、一旦それは置いておくとして その「心臓を捧げるとは~」とアツく鋭く語っていたハンジ ですが 確かにそれに同意せざるを得ない部分もあるとしても、でも皆それはいくら他の兵団よりも増して、人類の為にと自分をすてうつことが必要とされる調査兵団に身をおいたとしても、みな公のために人類の為にありながらも、みなそれぞれ自分自身の中のなにかよるもののみに動かされている 、といった部分はおんなじじゃないかと.. そして、そういった意味でいうと、キースが「特別な人間」としたエルヴィンもまた、確かに自らあの陣形を考案し、鋭いリーダーシップで組織を強力に牽引しているとはいえ、自らでも以前語ってきたようにそれでも尚多数の犠牲者を出し、また周囲からも多くの否定する言葉をもらっているようなことも事実、更にはそのリーダーシップとあわせて思考力や判断力 それによって出してきた結果 もかなりのものが有りますが、ある面で言えばそれも本人が語ったように賭けの連続に過ぎず よって、彼もまた、彼が語るあの夢 、自分を動かす強い動機や、個人のこだわりや固執するものと言っていいようなものがあるからこそあそこまであしを前に出し続けることが出来るのでは…とも感じます ということでつまり?はキースのようなのをこじらせてる系、として またエルヴィンのようなのを「特別な人間」として断ずることもいいですが、それはその個々人のしこうがどこへ向くか、そしてそれが一般常識にどの程度の距離があるか、その「程度の差」、の話であって、そこまで変わるものではないのかと..

ただ勿論その「程度の差」や何はともあれ残した「結果」が大事、若しくは大事過ぎるほど大事、というのはこの作品中でも実社会でも往々にして主として通る理屈なんでしょうが まあそれでもなんというかこの作品をそれなりにでも見てきてやはりつい思い浮かんでしまうなぁ といったところでした、そしてそれがいいか悪いかは別として、ここまた、ケニーの言う、「何かに酔っ払ってねぇと~のところを彷彿としてしまったところです

そして、またお次はキースだけでなくグリシャやカルラ絡み、といったところですが..

まずは、それぞれがあの時キースに返したグリシャとカルラの言葉には、どちらもなるほど…というかその表情の描写と合わせてもかなり感じ入るところは多かったですし、 またそれがなにかありがち、それこそ思春期によく見るような大人でもそれがみられたりするような、言ってみればこじらせてるというような.. そんな事でもありましたが、兎も角よく両者ともあの瞬時で、あの流れで、驚き戸惑うでもなくすぐにあのキースの人間を見透かしたようなかつ的確にささるような言葉を出せたものだなぁ..とは思ったのですが ここではなにか、ちょっとやはりその二つの違い、といったものに注目してしまいました というのもあの時それぞれに確かにこれまで交わしてきた会話も違えば、その時に置かれた状況も違いはしましたが.. それでもその二人がキースに返した言葉の違いには男女故の違い、といったものも滲み出ているのではないのかなぁ と

まあ先にグリシャの方に絞って言うならば、普通なら昔に酒場でかけたキースへのあんな言葉など忘れていても良さそうですし、 また、もしそれを覚えていたとしてもな、「なにを突然…」ともなっても良さそうな気も.. しかしそうならなかったということはやはりあの結婚式の周辺からそういった事におもいも巡らせ、そしていざその場面になって ああ..やっぱりそうだったのか.. と気づいたということなのか これもいくつか考えられると思いますが..ちょっと気になった部分です..

そしてもう一つおまけに、グリシャが言った一気にキースをそっちに引っ張ることになった「特別な…」「選ばれし者」..といった言葉 ここはカルラは「あらそー」とさらりと流していましたが.. がこれは、個人個人の特性や嗜好といったものも強いでしょうがなんというかこれはやはり男のこごころをくすぐる、 というか.. どこかやはりある一定数、ある一定の割合以上の男性陣には結構響いてしまうものが、あるんじゃないでしょうか.. とかなり思わせるところがあるなと感じました..

一方、カルラについてはその後の描写においても、まあキースのその時の精神状態もあったとは思いますし、ここで過剰に反応したことは中々いい味を出していて好きですが、「命」を口にする彼女に「命よりもそれ以上の価値 」「大業だ 偉業だ」、「何をなすかだ」と語り そして罵倒すらした彼に対し、「生まれてきてくれただけで偉いんです」 とさらりと優しい素敵な笑顔すらみせて返してくれましたが..  がここはやはり、グリシャもカルラも恐らく、あの瞬時にキースのその人間性を少なくともある一定以上は見透かした?というか察した上で言葉をかえしているとは思いますが、その返した言葉の違いには、指向が外へ、なにかへ、と向かう男性に対し、家族や家庭 我が子や命というものに指向する傾向が比較的高い女性、という違いも、また薄っすらとうかび上がっているのではないのかな..と

ですから、というかこれまあ先にあげたように単にあの時の事をグリシャもちゃんと覚えていて、キースの態度からなんとなく既に察していた…とも思われますしグリシャとカルラでは状況がかなり違っていたのはありますが、同じ男性であるグリシャは、自分の「母さんの仇をうて..お前なら出来る」という言葉にまた反応してしまったキースの「….その子に託すつもりか?」「ーまた人に呪いをかけるのか?」という言葉によりカルラより強く、早く?若しくは近く察することができ、 よりキースと同じ文脈ですぐに返すことができたのかなぁ..と

また付け加えるとその後グリシャに「あんたとは違うー関わらないでくれ」 と返され、その背中を見送るキースの半ば呆然とした顔は、カルラとの最後の対面をあんなものにしてしまった、その「過ちを繰り返してしまった」、というか  また「友もともいえる者にあんな言葉をかけてしまった」..というか また「特別な人間に自分が特別な人間でないと思い知らされた」というか それとも単純に「やってしまった」もしくは単純に「どうか頼む関わらないでくれ」という「言葉、またはその様子や目、表情」に衝撃を受けた というか.. とにかくそういったものが色々とないまぜになっている様な表情に見えて非常に良い味を出していると思いました、大好きです

それからそういったものに関連して、今更ですがあの時のミカサの「おしゃべりは食べ終わってからにしなさい」といった描写にしてもその時はこれといって、なんだか「ミカサ」、そして「ミカサとエレン」らしい描写だな、というくらいでしたが.. 今回の様な描写を見た後だとあくまであれも「そういったものに熱をあげる男性(陣)」 エレン と「女性的なミカサ もしくはミカサの女性的な面 」を対比させてきた描写だったのかな..とも感じております そして同時に、そういったものに熱をあげる、もっと言えば、つまり、時に他人から見ればなんでそこまで?どうして?とも見え、また無価値にも思え、リスクとリターン、割がまったく合わないと思えたり、 とそういったものを追い求める者、ある意味「馬鹿」になっている者は、特に、男の中にはある一定数存在してしまうものか…と また個人的にもその「馬鹿」にどうしても注目してしまう部分、目も心もひかれてしまう部分があるなぁ…といったところですし..  例えば限定的な例で挙げるならばあの某有名な『偉大なバカヤロウ2名!!』なんかの描写では結構な数の人がアツく、そしてわくわくしてしまったんじゃないんでしょうか…

そして、そういった馬鹿は現実世界では中々.. というか現実世界でもいることは居ますが 数も希少ですし、近くで見るという事は中々あれというか、実社会でも想像力や魂がとびきり自由な人間はいろいろとあれな傾向が高そうということで、映画や漫画の中でしか中々お目にかかれません  ということでしかもここまで?細かく表情を拝めるとは..と そういった意味ではその他のキャラもそうですが、ケニーキース、に引き続いては同じ匂いがするエルヴィン、出来ればザックレーも..と 彼らにも注目していきたいと思います

ただ両者ともにこれまで様々なものをその為に犠牲にし、特にそれなりの地位にありながら若しくは手に入れられようであろうことながら、それでも通常他人から見れば何故それをそこまで..と、また明らかにリスクとリターンが吊り合わないものを何故..?と またこれは特にエルヴィンの「夢」が自らの所属する組織であり主人公の勢力である調査兵団、そして人類に相反しないものか…と、その辺りに注目してしまっている二人ですが ことザックレーについてはほぼ彼の夢も満たされ、そして主人公側と相反するところもなく、そしてこれ以降の登場は減りそうなのと、もしその夢を更に突き詰めるならばまた登場の度に作品がアレになりそう なので正直ここからの発展はなさそうだな…と感じていますが… が、一方エルヴィンについてはやはりまずその「夢が具体的に何なのか」というもの気になりますし、それがどう物語と関わってくるのかそしてもっと言えば、それがどこかで主人公の側、調査兵団や人類と相反するようなところがあれば、それこそ周囲の無関心どころか反対をいっしんに受け、それでもその他者に理解されにくいものを追い求めてやまない…と、そんな、漫画でも 特に少年漫画で最近みない?ようなキャラになってくれる… といった展開が万が一にでも来てくれれば非常に面白くなりそうだなぁ…と考えています まあそこまで正直可能性は低そうですが 今後も引き続き、そういった目で動向を見守っていきたいです..

 

そして続いては、これはぱっと見おおっとテンションが上がってしまったエレンの描写 について まあこれはいきなり最後の描写、についてですが エレンの最後のあの描写、あれは、グリシャと同じ瞳をもった、そして壊れているベルトでもあれこなすようなそんなエレンは特別な人間なんだ..というエレンの活躍を読み手はなにかこれから素直に期待していい ともとれる描写なのか それとも過去に手痛い失敗を経験しそれもあってか「特別な人間」はわかってしまうような様子のキース、その彼も何かを見出したエレン.. が しかし、事実その後にエレンはうちのめされてしまった、でもこれこの描写があったということはこの後どう経過していくのかどうなのか..といったようなニュアンスなのか それともキースから見ても、あの目、そしてそのエレンの力を見せられても尚、それは「特別な人間」といえる代物ではないが、やはり私は傍観者なんだ…とその己への諦めからスルーしているということなのか…

ですが、やはりキースのその独白や「ただの傍観者にー」の時に見せた 「再びそれを思い知らされた」といったものが色濃く出ていそうな少しかなしいような寂しいようなその目つきからは、やっぱりそうなんだろうなぁ..とは感じられてしまいますが…

しかしもしそれが何れになるせよ、キースを通して亡き母の「偉大にならなくていい」「生まれて来ただけで偉いんだ」との言葉をうけとったエレン、これはエレンはある意味また原点に立ち返った…ような気もします あの母親を失った日、母親となぜ最後までロクでもない口喧嘩しかしなかったのかと後悔し そしてそれもそういった方向に働く一つの要因となったのかそれとともに巨人を一匹残らず駆逐してやる、と決めたあの時に  が、それから父親のやったことも母の想いも知らずにただそれこそ根性だけで、ともいえるように頑張ってきたエレン しかし、既に短期間にではありますが様々なつらい体験や修羅場を知り そして父の行いの一端や母が持っていた大きな想いと愛を、今、このタイミングで知った今、 その彼ににどういった変化が起こるのか… まあこれにしてもそこまで急がすにじっくりと?描かれる、というか細かく丁寧に描かれる、のかもしれませんが.. これ以降かなりたのしみにしていこうと思います

また、それにしても、「特別なじゃなきゃいけないんですか?ー」から始まり「生まれてきてくれたんだから」となにかつきものが落ちたような、晴れ晴れとした、といったものとはまたもう少し複雑かもしれませんが、なにか爽やかなエレンのカットで終わるあの一連の流れ…  勿論他にも相当いいと感じた部分はあったのですが、ここの特に「偉大になんてならなくてもいい 人より優れて居なくたって…だって…見て下さいよ こんなにかわいい」 のエレンに頬ずりするところ辺りでは、思わず、かなりほろりときてしまいました..  が、付け加えるならば、カルラのあの言葉、 あれははただ、あの今はおれてしまっているエレンの目の前で言っただけではなく、 勿論それでも十分によい部分もありますが、がそれだけではなく 、あのエレンの「オレが巨人の力を託された理由はやっぱりそれだけだったんですー」ともらす表情を見て、自分も微かに表情を変えるキース…という流れがあって、そしてあの 、間違いをあの時もあの時のも繰り返して、その上ハンジにも教え子達の前にも関わらずあんな風に言われた、そんな男がエレンに言ったからこそ、あの場にエレン、カルラ、だけでなく、エレン・カルラ・キースがいたからこそ5倍くらいには輝いているのでは と感じました…  まあなんというか、キースのあの間違いの数々があったからこそ今回のエレンが成り得た、とあまり肯定的に言える気はしないのですが ただ今回は その序盤からずっと、一人の男のそのみっともなくもなにか人間臭くて思わず注目してしまうような、どこかやっぱり共感も感じてしまうような生き様を見せ付けられて、それが今までちらりと気になっていたあの場面あの場面につながっていたんだ.. というのもそうですが、やはりみっともなくもずっと見せられてきたその男の生きざまが、この主人公の、エレンの、エレンとカルラの、こういった感動的な場面に繋がる、ここで交錯するのだな…と、 なにかそう単純に?感じ入ってしまった次第です..  いや何にしても、取り敢えずはほんとにこの場面に、この今回みっともなく描かれたキースの人生が重なってよかったなぁ..と 勿論、(まあエレン的にはラスト2Pのほうが)、ここのカルラも最高でしたが、ここの母と子、年月を経て初めてしる母の想い・愛を知る息子、でも十分成り立ちそうなのに、そこにこのキースを持ってくるとは…!このお陰でこの三者、キースもカルラもエレンも、互いが引き立つ、というよりも互いがより味を深めているな…と感じます そしてまた、「オレが巨人の力を託された理由は~」と話すエレンを見たキースが、やはりなにかわかっている、といった様子に見えちょっと注目したところでした..

 

それにしても、今回は正直、猿、猿、猿!と猿の登場を少しでも…と期待してたところにまさかの無し…しかもまさかのキース(とグリシャとカルラ)回ではありましたが、それでもキースのお陰?というかキース、カルラ、グリシャ達の細やかな表情の変化、そして見せてくれるドラマの数々のお陰でかなり楽しめたお話でした まあそれは以前からなにげにしばしば感じていた事というか、この作品では微細な表情の変化、や時にヒトコトではなんとも言い表せないような、もっといえば本当に日常でもみかけてしまうような?概ねの方向性はわかるとも様々なものをはらんでいそうな、といったそんな表情を描いてくれているなぁとは思っていたのですが..

思えば私がエレンに注目した、気にいったところも、あの駆逐してやる、とのシーン等を筆頭に こいつまじかよ… といったあの目つきや表情.. そしてそうは言ってもいったいこの圧倒的に、はるかに強大であろう巨人たちにどう対抗していくのか、何をしてくれるのだろうか..といったところでした

ただ、最近までは特に、そういった序盤で大きなウリ?のひとつだったであろう無慈悲さ残酷さ非情さ緊迫感緊張感絶望感、といったものが巨人との戦いの描写が減ってきていたことにより、やや薄れているかな..といった印象が否めませんでしたが が、逆に巨人が出ない、そういう今回のような人間ドラマにしても、しっかりとこういった微細な表情の変化、を先生の腕をもってしてかなりいい感じに描かれていますし、すくなくとも個人的には、まあ単純に私が好きな”登場人物たちの細かな表情の描写”が多かったりですとか、本当にみっともなくともでもそのままに描かれる、なんかこれぞ人間、といった様も感じさせる複雑な感情をはらみ なにか矛盾したものも抱え込んでいるようなどうしようもない人間臭さ、といったものを描写してくれているようなところが増えてきたから、といったところもありますが..  がすくなくともある一定の時期よりはかなり肯定的にとらえらるようになったなとは感じています..

と いうのも特に今回などを読むように、確かにこれまでなんだかウジウジしたりもどかしく感じるような時期もありましたが、なんだかんだとエレンの少年からの大人への成長、そして自分は特別な人間だというやはり思春期によく見られるような自意識過剰からの成長、といったようなもの?も描かれているし、またこれも確かに、進撃の巨人は特に初期はそういうハラハラドキドキ圧倒的な巨人との力の差、無慈悲で当然のし、そして謎、絶望感、とそういったもので多くの人の目をひき そしてかくいう私もいまだに大きくそういったものにひかれ、そういったものを主にこの作品に期待してやまないわけですが..が それでもそういった、 例えばあのケニーの話にしても今回のキースの話にしても、確かにサブキャラでいきなり?とそういった戸惑いに納得するような部分も有りはしますが 、それでも尚、しっかりと、ケニーしかり、ロッドやウーリしかり、巨人の力やアッカーマンのち、と言った物語の重要要素を語るためと合わせて描写されているな..と感じてきたからです

まあもう少し詰めれば、主人公である少年の成長や、そして今回も出されたような家族のつながり(ロッドヒストリア やリヴァイらもそうでしょうか)を描き、また、しっかりと進撃の巨人という世界の上にたてたうえで、主人公とその仲間の少年達だけではなく、ともに生きている大人達の生き様も細かく、描いてあるのだな…と  そう言ってみるとやはり?ある意味?しっかり少年漫画をやってくれているな..と

というところで、今回はまだまだ他にも、多くの注目してしまったところうなったところが多かったですが、とにかくキースのお陰もあって不意打ち?でしたがかなり読み応え十分で楽しめた回でした 取り敢えず次回以降、もしかして今回コニーが居なかった事が何か尾をひくのか… そしてまた、エレンは今回ひさしぶりにでたハンネスさんがかつてそう評したように、強靭な精神力をまた早くも発揮してくれるのか…それとも..と 猿以外にも気になる項目は沢山有りますが… また是非次回を楽しみに待ちたいと思います