【ネタバレ】七つの大罪 外伝・人形は愛を乞う 感想【注意】

 

フラウドリン「(あの方は自分が何者であるかも 我々〈十戒〉のことも覚えてはいない なぜなら

自らの戒禁の呪いによって 記憶と感情…その全てを失ってしまったためだ)」

 

暗闇の中…

目を覚ますゴウセル「…ここは…どこ?ボク…は…」

上体を起こすゴウセル

その時…

カラカラ…

背後から物音がして振り返るゴウセル「?」

 

そこには灯りを持った1人の女の子

ゴウセル「わあぁぁあ!!」

女の子「キャアアアアアッ」

ゴウセル「あああああああああ」

女の子「アアアア… …ア?」

ゴウセル「あああああああああ」

女の子「…ちょ…

お…驚かせてごめんなさい あなたは誰?何者なの?」

ゴウセル「あぁ」

女の子「あ〜ビックリした」

駆け寄る女の子…

それを見たゴウセルはその場から逃げ出す

女の子「待って!!何もしないから…ね?お願い…怖がらないで…」

物陰から覗くゴウセル「こわ…い?」

ニコ…と微笑む女の子「うん、でも大丈夫…

 

私はナージャ あなたの名前は?」

ゴウセル「…ボク…ゴウ…セル」

ナージャ「ゴウセル!可愛い顔なのに勇ましい名前!ああ、いい意味で

ところで男の子?女の子?あん、逃げないで」

ゴウセル「お…男」

ナージャ「やっぱり!あのコが言った通りだわ」

ゴウセル「…」

ナージャの胸を突つくゴウセル

赤面するナージャ「は…」

ゴウセル「ボク知ってる 柔らかいおっぱいは女の子だ」

ゴウセルの頬を叩くナージャ「えっちー!!」

物陰の戻るゴウセル「怖い」

ナージャ「いっ、いきなり変なことするから…もう!!

それにしてもあなた、いったいどうやってここへ潜り込んだの?」

ゴウセル「わからない…ずっといた…と思う さっき目を醒ましたの」

ナージャ「ずっとなんてありえない…だってここ…リオネス城の地下なのよ?」

ゴウセル「リオネス?…知らない そんな名前の国はないよ」

ナージャ「そんなわけないじゃない!リオネスはダナフォール王国と並ぶ大国の一つよ?

あ!!いっけない…!!夢中になって時間が経つの忘れてたわ!!もう戻らないと皆にバレちゃう!!ゴウセル、私もう行くね?」

去ろうとするナージャの裾を掴むゴウセル「…置いていかないで」

ナージャ「そんな悲しい顔しないで」

ゴウセル「悲しい…?」

ナージャ「またすぐに来てあげる、約束するわ」

ゴウセル「本当…!?」

吹き出すナージャ「プッ

 

やだ!今度は急に笑ったり…大きな赤ちゃんみたい…!!ププ」

 

地下から顔を出し…バレないように周りをキョロキョロと見渡すナージャだったが…

 

バルトラ「姉上〜!!1人では決して探索しないと約束しませんでした?もし1人で危ない目に遭ったらどうするんですか?」

ナージャ「だって とても待ちきれなくて…えへ♡

それより聞いて!!あなたの夢の通りよ…!!地下には大空洞が存在したわ!!」

バルトラ「やはり…」

ナージャ「それから私…不思議な男の子に出会ったのよ…まるで物語のよう」

バルトラ「え…」

ナージャ「あなたの力は本物よ、バルトラ!!

まだ胸がドキドキしてる…じゃあね、おやすみ」

浮かない顔のバルトラ「おやすみ姉上…」

 

場面は地下へ

ゴウセル「リオネスもダナフォールも知らない名前ばかり…本当にここはどこ?

この地下も変…まるで大木と岩が折り重なって出来た空間みたい…大木が折れてからの計測年数は…」

ピピ…

計測したゴウセル「三千…年?」

ゴウセルは地下を歩き回り…目に入ってきたのは…

ゴウセル「妖精王の森だ…思い出した ボクは彼と一緒だった」

次の瞬間…

何かにつまずき…下を向くと…

 

本体ゴウセルの◯体…

ゴウセルの言葉がよぎる…

 

「ゴウセル…よく聞くんだ

これは俺からお前への最初で最後の贈り物(ギフト)だ

お前は俺の叶えられなかった夢を叶えてくれ」

 

涙…を流すゴウセル「ゴウ…セル」

 

数日?後…

ナージャ「ゴウセ〜ル」

ゴウセル「ナージャ!!」

何か大きめの包みを持ってきているナージャ「んしょ ちゃんと約束通り来たでしょ?今日はあなたに贈り物があるの」

ゴウセル「贈り物…いらない」

ナージャ「どうして…?」

ゴウセル「贈り物くれたら…ナージャもいなくなる」

ナージャ「なんの話?そんなわけないじゃ…あら…

 

ゴウセルあなた…泣いていたの?」

ゴウセル「泣…く?ずっと水が出て止まらなかっただけだよ…」

ナージャ「そ…そんなに寂しかったの?ごめんなさい よしよし

そんなあなたに私の宝物をあげる!!ハイ!」

ナージャが取り出したのは本

ナージャ「ワクワクからドキドキまで全部詰まった冒険物語よ!」

ゴウセル「物語…?」

ナージャ「私、主人公のメルドルが大好きなの!!ひょっとして本は初めて?」

ゴウセル「うん」

ナージャ「私…体が弱くてお城の外に出たことがないから…いつも本ばっかり読んでいたわ…

本は楽しいわよ まるで自分がその世界に入り込んだような気持ちにさせてくれるの!!」

凄いスピードで本をめくっているゴウセル

ナージャ「もし文字が読めないなら私が読んで…」

ゴウセル「全部読んだ」

ナージャ「はい?私をからかってる〜?」

ゴウセル「メルドルが姫と天馬(ペガサス)に跨がって、しに神の追撃を歌いながらかわす第四章が面白かった」

ナージャ「うそ…」

ゴウセル「でも一つ、腑に落ちないことがあるんだ メルドルの金髪は膝下の長さなのに 第五章では全身甲冑(フルプレート)を着て戦う

こんな髪じゃ甲冑の邪魔だよ」

突如、金の長髪になるゴウセルに驚いてその場に腰を抜かすナージャ「…!!すっご〜い!!どうやったの!?ゴウセルあなた魔法使いなの!?」

ゴウセル「ボクは魔法使いじゃないよ」

ナージャ「だって人間にはそんな芸当できないもの!!」

 

ゴウセル「ボクは魔法使いに作られた…人形だよ」

ナージャ「え?…人…形…?」

自分の胸に手を突き刺すゴウセル

目をそらすナージャ「キャッ…何を!?」

恐る恐る目を開くナージャ

 

胸を開いて見せるゴウセル「ホラ ね

これは人形のボクのために ボクがボクでいられるよう…彼が “心の魔法” を詰めてくれた魔法の心臓なんだ」

ナージャ「そん…な…こんな…ことって…」

鼓動が早まっていくナージャは…その場に倒れる…

ゴウセル「どうし…たの?」

 

「ナージャ…!」

呼ぶ声に目を開くナージャ「…私の部屋」

バルトラ「目が醒めましたか?姉上…?」

ナージャ「バルトラ…私…どうやって…」

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