【ネタバレ】マギ 263 感想【注意】

アラジンの意志

冒頭 前回の引きに続き やはり思い悩むようにしながら堕転が悪いこととは言い切れないし戦っても欲しくないんだと伝えるアラジン

アラジン「ー”堕転”している方が絶対に間違っているとは、僕には今、言えないよ…」

紅炎「…?しかし、堕転と黒いルフを利用し世界の破滅を企むアル・サーメンの打倒こそが我々の使命だったはずでは?”アルマトラン”の”マギ”どの」

「そうだよ」とそれを認めるアラジン

だが それはもはやアルバが居なくなり沢山あった黒いルフをも遠くへ消えてしまった今となっては

白龍が言った通りイルイラーを呼び寄せる原因とはならずその存在自体は悪でもなんでもないのだという

アラジン「ー僕は….」

「白龍くんと紅炎おじさんたちに戦争をしてほしくないよ どっちにも○んで欲しくないよ」

 

「でも言えなかった ”堕転”してもいいんだ、自分の意志でどうしても戦いたいんだって言う白龍くんを…説得することが…」

「僕とアリババくんには…出来なかったんだ…」

 

(2)

 

紅炎「おまえは馬鹿か?」

アラジン「な…なっ!?」

はぁ…と溜息をつくような軽い調子でそう言ってのける紅炎

その紅炎の反応には思わずアラジンも驚いてしまった様子

 

紅炎「イルイラーの危機は去ったのだろう?やり方に不満は残ったのかもしれないが…」

その言葉を聞き 重傷を負い痛々しい姿となった白龍そして自らが手をくだしてしまったジュダルの顔が頭をよぎってしまい 苦悶するかのような表情になってしまうアラジン

「ーならば、あとはお前のやりたいようにやれ 少なくとも、俺達はそうしている」

 

アラジン「紅炎おじさんと紅明おにいさんの…やりたいこと…?」

 

紅明「そうです アリババ殿には既に話した事ですが…我々は大まじめに将来この世から一切の戦争を消滅させるためだけに動いているのです」

アラジン「一切の戦争を消滅させる…!?(世間の煌帝国のイメージとは真逆じゃないか..どういうことだろう?)」

再び驚いた様子をみせるアラジン

そしてそんな表情のアラジンに そもそも戦争とは”相手に自分の思想を押し付けたい”ただそれだけのためにおこるものだ と語りはじめる紅明

紅明「ー歴史上、例外はありません」

そしてそれでもやはりよくわからないといった様子のアラジンに対し 例を挙げるなどしつつ説明を補足していく

例 領土をよこせというA国とそれを拒むB国 この世界は間違っているので滅ぼすというアル・サーメンと守ろうとするソロモン王 こちらの属州になれというレームと独立を保ちたいというマグノシュタット

紅明「ーこの時 どちらかの主張が善か悪かは問題ではありません」

「とにかく 異なる二つ以上の宗教、利害…つまり”思想”がぶつかった時に、”戦争”は起こるのです」

「しかし、この戦争は必ず終わります どちらかの”目的”が達成された時です」

アラジン「!!」

 

そして つまり戦争とはただの”手段”なのですといいきる紅明

紅明「ー人間が互いに異する己の思想を他者に強要したいというそれだけのどうしようもない目的のための」

「では、どうすればいいのか…」

 

紅炎「思想の数を減らすしかない」

 

アラジン「(この人達は…そんな事を考えていたのか…)」

先ほどまでとは違いまるっきり彼らへの見方が変わったというような目を向けるアラジン

 

3)

「(ー煌帝国は、ただの戦争が好きな人達じゃなかったんだ この人達なりに、この世界を良くしようと考えていたんだ)」

「(僕達や、ソロモン王とは全く別の方法で…)」

 

「(みんな、最初はそれぞれこの世界を良くしようと考えて戦ったのに…どうしてうまくいかないんだろう…)」

 

紅炎「白龍は、玉艶を憎んだ」

「己の信念として、それこそ命をかけて絶対に許せないものとして」

「その玉艶と迎合する道を選んだ時点で俺たちは白龍にとって最期まで相容れぬ存在になったのだ」

「だがそれが、”間違っている”ことなのかどうかは誰にも決められない お前がアルマトランの歴史を見せた直後に言った通りだ それぞれが己の信じる正しい道を進むしかない」

再び視線を落とし 考えこむかのようなアラジン

「ーそもそもなぜ お前は洛昌に行ったんだアラジン」

 

アラジン「えっ?それは…」

紅炎のその言葉で アラジンの脳裏にはバルバッドを戦場にしたくないから白龍にアルマトランの話をしにいこうと言っていたアラジンとのやり取りがよみがえる

紅炎「それは、アリババの意志だろう」

アラジン「!!」

紅炎「アリババは、やり方は稚拙だったと思うが、やつなりにバルバッドを守るために行動し、戦ったんだ」

「お前は、何がしたいんだ?」

 

再び 思い悩むように視線をおとすアラジン「……」

「僕は…..」

紅炎「….お前が指針としてきた人物から与えられた使命は、終わろうとしているのではないのか….」

 

(1)

背景にはソロモンやシバ ウーゴの姿

アラジン「…..!」

紅炎「だが、追う背中は消えても…この世界は続くんだ」

 

「自分の意志で立ち上がれないのならば、失くした幻影たちが過去に目指した理想に囚われるしかないー」

 

 

それからアラジンはしばらくひとり静かな部屋へといき時間を過ごす

ウーゴやアリババモルジアナとの日々や アリババや白龍 ジュダルの顔を思い返しつつ やはり色々と考え込んでいる様子ながら やがてゆっくりとその顔をあげる

 

(4)

 

 

ビルギット「アラジンさん!どうしよう!!?アリババさん全然目覚めないの…フェニクスもどんな治癒魔法も効かないんじゃ…」

アーロン・ヨーン・ブロル「俺達、一体これからどうすりゃいいんだよ…!!?」

 

アラジンがアリババをねかせている部屋へと向かうとそこには頭をかかえているオルバやモルジアナ達の姿が

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